空とぶものの誘惑
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捨てる「神」あれば、疲労「カメ」あり
※このブログでは時々バルーン関係の話題を取り上げています。

あれっ、あんなところに風船が落ちてるよ。誰が捨てたんだろう。
近くのゴミ箱に入れればいいのに。

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でも、嵐は太平洋に面した東京国立競技場から、今年もエコ風船飛ばしで自然環境に20万個もばらまきましたよ。

↓嵐のコンサートの1回5万個のエコ風船飛ばしと、のちにとある海岸でひろわれた風船。
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ええーっ!!20万人がゴミのポイ捨てしてるのと、やってることが変わらないじゃないの!?


欧米では風船飛ばしの一つの単位を500個としているのでこのイベントだけで一般のイベントなら400回分。
1日に500個ずつ毎日飛ばしても、1年間で飛ばし切れません。

また見方を変えると、嵐のメンバーは5人だから一人で4万個ずつ。
毎日1個ずつ捨てたとして約110年。多くの人は一生かかってもできない数ですね。


でも、そんなこと去年もおととしも行なっているんでしょ。
こんなゴミのばらまきやって大丈夫なの?


いいわけはないでしょう。単なる環境モラルの欠如ですね。
日本では昨年「海岸漂着物処理推進法」が制定されて、事業者もゴミの減量に努めないといけないのです。
自然に分解されるから投棄ゴミを増やしていいなんて事はない。
嵐のメンバーがエコロジストを自認するのであれば、当然知っていて欲しい事柄なのですけどね。
それなのに風船飛ばしの行為を通して2年でゴミの量が10万個から20万個に倍増している。


イギリスじゃあ10年で3倍に海岸の風船ゴミの数が増えたんで、風船飛ばしの行為が環境問題になってるけど、これはそれどころじゃないよね。
この環境意識のていたらくぶりは。


まあ、「みんなが同じことをやりだしたら大変だ」と思う環境意識があれば、普通は風船は飛ばさずに来場者に配りますよ。普通は...

↓タバコのポイ捨てやティッシュペーパーの投げ捨て。
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まあ、確かにそうだよね。 コンサートの後でオークションに出品されて風船1個に5000円も払う人がいるんだから。
それが別の意味でも環境にいいかっていったら...


このブログをご覧の方はご存じだと思うけど、バルーン業者が風船飛ばしの根拠の常套句で使う「上空8000mで破裂して粉々になる」という俗説が実地調査でなく、机の上で関数電卓を叩いて求めたものだと知ってがっかりした人も多いんじゃないかな。

(本ブログ「根拠を読もう」を参照。)
「上空8000mの-40℃の気象条件の下で低温のために風船が粉々になる」というのでは、「風船が粉々になる」という話だって怪しくなる。
↓-41℃の冷凍庫内で膨らましたゴム風船に針を刺したところ。粉々になるどころか、破裂音もせず
 ポリビニル風船のようにゆっくりと空気が抜けました。

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(本ブログ「グリーンウォッシュ (Greenwash)」を参照。)
結局は環境について、みんな協会の提唱する「都合はいいけど根拠の怪しい説」を引用して、環境への影響に対し反論はしてるけど、「じゃあ実際本人たちが上空8000mで破裂するのを観察しているの?」というとそういうわけでない。
(本ブログ「サカスさん」参照。)
実際に本当に野生生物の安全性を最後まで見届けてくれる業者は皆無なんだよね。

おまけに「風船500個を飛ばしても3900ヘクタール(東京ドームの834倍)の広さの地域に風船が1個が落ちる計算」という俗説も、イギリスの海洋保全団体MCSの1996年から毎年恒例の海岸清掃の実態調査で1996年から10年間で風船ゴミが約3倍。海岸線を100m歩けば平均1個以上見つかるまでに風船のゴミが増えたことが2006年に明らかになってしまった。自然環境を考えない風船飛ばしが金儲けの道具になっている以上、バルーン業界の自主的な風船ゴミの抑制は任せられないとみんなが気づいてしまったんだね。

日本のバルーン業界には「バルーン業務安全管理講習」というものがあって、バルーン施工に携わる人の多くが講習を受けているはずなんだけど、環境意識ってその程度しかないのかなぁ...



日本では科楽実験や環境番組でリモネンで風船を割ったり、韓国から日本の浜辺に流れ着いた発泡スチロールを溶かすようなことを、以前テレビのバラエティ番組で頻繁にやってました。
でも、当然だけどリモネンなんて物質が自然環境にそうそうあるモノではない。
「そういう物質があるから風船を環境にばらまいていい」と視聴者に錯覚させる業界の魂胆もあったのでしょう。

それから以前あった下の事例もそうですが、NHKや民放各局が大々的にニュースで取り上げていて異様でしたね。


↓日本で2008年に話題になった、14年ぶりにサメガレイが運んだ風船の手紙。
 よく見ると黒く汚れた木綿糸に対する妙に不自然な風船の赤の鮮明さ。
14年も経過したら輪ゴムも切れるだろうし、高分子体のゴムなら微細な泥がゴムの分子に入り込み、くすんでおかしくない。
しかも破片も結び目と縁巻きの間の薄いゴム膜に破れているところが見えない不思議。
でも木綿糸だって木綿のTシャツを屋外に14年も放置したらボロボロ。普通は糸の体もなしていないのでは。
(このブログでは自然環境下で樹木に掛った木綿糸が3年で切れたことを確認しました。)
使用している紙も耐水紙という、日本で環境問題が叫ばれた風船飛ばし反対運動後の学校のイベント行為にしては不自然。
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↓後から取って付けたかのようにも見える風船の破片と木綿糸。 風船の口の縛りの凹凸もはっきり識別できる、何らかの動物の歯形があっても良さそうな物だが、木綿糸も切れておらずとっても白い。とても屋外で14年も経過して劣化したように見えない。
(上の嵐の風船の結び目(10日程度経過後)とも比較。)
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欧米では10万個も飛ばすと環境に良くないと環境団体の抗議活動が起きるのですよ。

党大会のイベントでも以前は10万個規模の風船飛ばしが行われていたんですが、抗議活動が起こると環境を配慮しない悪い党のイメージが付くので、今では風船を天井から落とすドロップバルーンという演出が一般的です。

まあ、太平洋に面した海に囲まれた先進国なのに、大規模な海洋生物への危害を伴う風船飛ばしが起きても、抗議行動を起こしていないのは日本くらいなものですね。



そういえば、「エコ」と名前が付いているくらいだから、当然土にかえるんだよね?

日本人は天然とかエコとか名前が付いているだけで、明確な根拠もないのにすぐに環境にいいものだと勘違いしてよくだまされるものです。

だけど、エコ風船は天然のゴム風船なので土にかえりますよ。カラフルな土になりそうですが。
しかも分解されるまでの何か月か1年位の間にそれをウミガメや海鳥などが餌だと思って飲み込み腸に詰まらせて死んだりしますし。




風船は水に溶ける?
↓バルーンリリースは雨の日には行なわれません。風船の表面に大量に水滴が付けば浮力も打ち消されて浮かなくなります。
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↓一部で「風船は水に溶ける」と言う人がいます。(風船の成分として微量に溶け出すことは事実です。)
 でも、数ヶ月放置すれば分かりませんが、水がゴムを速やかに溶かす効果はほとんどありません。
  ゴムが水に容易に溶けるようでは、ゴム製の水ヨーヨーも玉ようかんも作れません。
 (ちなみに直射日光のない雨天下では、屋外に日中置いてもゴム風船のつやが失われることは少ないです。)
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破片はどうなる?

↓風船の破片はゴムが伸びきり、大きな破片として飛び散ると、膨らます前の2倍近いの面積の膜となる恐れがあります。

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分解する風船

↓未使用でも劣化はします。 風船同士が張り付きやすくなった風船。
 (写真はクオラテックス・クリアグリーンで10年以上経過。 ただし風船のブランド、色、ロット、そして保管環境によっても大きく異なります。また一般に複数の色を混ぜてパックした商品はゴムの成分の違いなどで化学変化を起こしやすく劣化しやすいです。)
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↓ゴムのり状に溶けることもあり、糸を引いています。でも劣化しても風船の色がほとんど変わらないことに注目。
(半年以上膨らんだままの状態で劣化し破裂したもの。ちなみに粘着性のゴムが手に付いたので、この後手を洗いました。)
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↓劣化しやすい風船もあり、変色した部分は大きく強度が劣化します。
(鉄腕DASHの番組の「巨大バルーンアートを作る」回にあったようにごま油などの植物油が入れられることがあるようですが、この風船の変色を見ると、風船の成分が消費者に公開されることなく、時間とともに酸化する油が口に含んで使われるゴム風船に安易に加えられることに疑問を感じる人もいるかもしれません。)
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↓毎年イベントで配布される風船。3年前のこの風船は劣化が1年程度で大きく劣化が進みましたが、よく見るとクリアファイルに触れた部分で大きく劣化しています。 そう、たまたまクリアファイルに添加された軟化剤や可塑剤(フタル酸など)とゴム風船が反応したみたいですね。どのように変質したのか気になるところです。
(このクリアファイルに入れていない翌年以降のものは、ほとんど劣化は見られません。)
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↓落下の実例。
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業者さんは「土にかえる」とばかり声高に言いますが、根拠となる写真の提示などはしないものです。

何に変わるかは分かりませんが分解はする、環境に優しいエコ風船(ゴム風船)。
これらを触ってみたいと思いましたか? そして、まき散らすことが環境にいいと思いますか?



なるほどぉ、エコ風船ならば環境をわきまえず堂々とまき散らして捨てていいし、ウミガメなどの野生生物の命も無造作にうばう。ひもも付ければ餌だと思って上空から急降下した海鳥の足や体に巻き付く。そりゃあ世界中のウミガメの保護団体や生物保護団体も大喜びだね!

↓欧米では風船飛ばしの生物への影響が一般市民に知られており、反対を表明している地域や環境団体も少なくありません。
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↓野鳥のくちばしに絡んだ風船の木綿糸。あなたは縁起のいい結婚式のバルーンリリースで、
 水に溶けない糸の付いた風船を飛ばして野生生物を不幸にしていませんか?

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環境立国の日本が、満を持して世界の環境団体に自信を持っておすすめできる「ゴミとして散らかり、海岸にも打ち寄せ、野生生物の命も奪い土にかえる、とっても環境に優しいエコ風船」ですね。


※最後は皮肉たっぷりのアンチテーゼですか...
 世界には何千社も風船工場がありますが、わずか数社が自然界に分解されやすい風船を本当に作ったとしても、他の大多数の風船工場が従来の分解されにくいモノを作っていては仕方がないのです。
 本当に安全だといえるようになるのはエコ風船とも呼ばれる天然ゴム風船の説明書に「誤飲で窒息の恐れ」の注意書きがされなくなり、その品質の風船が広く普及したときでしょう。

↓日本を代表するバルーン商社のゴム風船商品の説明書。 人間はともかく
野生動物の誤飲の危険性は?10091597.jpg

 ゴム風船にはアート製作・展示用に強度を持たせたバルーンアート用風船が市場で幅をきかせています。その中には、風船太郎のパフォーマンスにあるような人が入り飛び跳ねることができる強度のある風船もあるほど。

風船飛ばし(風船リリース・バルーンリリース、飛翔風船)の行為はバルーンショップの人だけが行なっているとは限りません。
仕事のノルマがお金だと思う披露宴のバイトのデコレーター、イベント施工業者、イベント派遣スタッフ、イベントの期間アルバイト。そして「風船はどれも同じ」とプラスチック製のバルブやクリップの付いた配布用風船や、余ったバルーンアート用風船の処分で風船を飛ばすイベントの一般ボランティア、一般市民など、環境意識の不確かで何も分からずイベントの施工をしていることも多いわけです。

そんなバルーンアート用の風船も実際には風船飛ばしに混同して使われている以上、風船飛ばしが野生生物に安全だということはできないのです。



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風船飛ばしで野生生物の命が奪われます!

エコ風船を含む天然ゴム風船の大量の風船飛ばしは、野生生物の誤飲や絡まり事故の原因となり命を落とします。

欧米では天然ゴム風船(エコ風船)による風船飛ばしが、分解前の風船の誤飲ひもの絡まりにより命を落とす原因となることが分かっています。

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このブログでは野生生物に影響を及ぼす1万個を超える悪質な風船飛ばし(バルーンリリース)に反対します!

日本では、業界により「土にかえるから環境に優しい」という風船飛ばしの安全PRが行なわれていますが、野生生物に対する十分な影響調査が行なわれていません。ご賛同される方はJEAN・クリーンアップ全国事務局日本ウミガメ協議会などの環境団体に提言をお願い致します。



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